ハンス・テルツァー氏と、サン・ミケーレ・アッピアーノ社のワインを楽しむ


昨日の昼間です。イタリア南チロル地方の素晴らしいワイナリーのひとつ、
サン・ミケーレ・アッピアーノ社醸造責任者、ハンス・テルツァーさんと、彼の醸造するワインを楽しむ機会を得ました。
ズラリ並んだイタリア最北の地のワイン『サンクト・ヴァレンティン』シリーズは、なんともフレッシュな魅力にあふれた良品揃い。中でも、オススメはゲヴュルツトラミネール種から作られる白ワインの03年もの(4095円)。華やかさはその前に飲んだソーヴィニヨン・ブラン種よりも上で、酸が低い分だけ開栓してすぐに楽しめます。シナモンなどのスパイスと、白バラを思わす花の香りが、鼻をくすぐる、楽しい白でした。

他にもバリックのきいたブルゴーニュ風の白もよかったなぁ。ブルゴーニュ風でありながら、ブルゴーニュのどの地域のワインとも違うんです。一言でいえば、酸が低くて、バニラが強い。

この生産者のワインは白にいいものが多く、イタリアのガンベロロッソ社の有名ワイン評価誌『ヴィニ・ディタリア』3グラス(最高評価)常連です。

でも、赤の好きな亜樹のイチオシは、ピノ・ノワール(イタリアではピノ・ネロといいます)で造られるアルト・アディジェ・ピノ・ネロ(5775円)。
これの2000年が、この日のベストですね。
ブルゴーニュピノと比べると酸が低くて、早くから楽しめ、女性好みの柔らかく旨味の豊かなミディアムボディでした。残念ながら00年は完売。でも、01もかなりよかったです。

ありがとう、ハンスさん。
それと美味しい料理を合わせてくれた吉祥寺サバティーニの中村シェフ。
この日が彼のイタリアンをサバティーニで食べられるのは最後でした。
それが少し寂しいです。


神の雫(2) (モーニング KC)

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