ムートンVSマルゴー対決、その4
さて、あいだが開きましたが、第四弾です。
どんどん記憶が薄れていきますので、なるべく早めにとは思っているのですが、
なかなか思い出せずに、苦労してます。
そこで、大事な96年ムートンVSマルゴー。
ともかくこれだけはやっておかないと。
一言でいってはいけないかもしれませんが、あえて言い切ってしまうと、
マルゴーの勝ちでした。
もちろん、どちらもすごいんです。
ムートン96は、ともかく素晴らしいパワーと派手な作りの骨格のしっかりしたワインで、
カカオのようなリッチで蠱惑的なアロマのある、素晴らしいワインでした。
ブラックカラント、ブラックチェリーといった果実の豊かさはもちろん、
独特のミントの香りが鼻に抜ける感覚は、もう、ファンタスティック!
ただ、私の好みかもしれませんが、マルゴー96の、なんとも表現のしようのない、
エレガンスが僅かに上回っていると感じました。
ともかく完成度の高い、端正なワインです。
たとえていうなら、ドイツの古城のようです。
機能美と言い換えればいいかもしれません。
悠然とそこに佇み、決して変わることなく、その美しさで周囲を睥睨し続ける、
メドックの典型の一つといえるでしょう。
まだ本当の飲み頃は先なのでしょうが、すでに飲み方を間違わなければ、
充分に楽しめます。
83マルゴーにつづく、この日の心に残る一本でした。
- 作者: オキモト・シュウ,亜樹直
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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