『黒ラベル』のヴォーヌ・ロマネ・レ・スショ02を利く

黒ラベルって、どっかのビール会社でもそんな商品を出していましたが、
この黒ラベルブルゴーニュ・ワインでございます。
しかも、「新樽200%」で知られるかのドミニク・ローラン
スペシャル・キュベ!
(ちなみに新樽200%といいますのは、買った葡萄をただちに新樽にいれて
半年熟成、その後ふたたび新樽に移しかえるという作業のことをいいます。
要は、熟成に際して新しい樽を2度使うということです。それだけ手間と
カネがかかるわけですが、まろやかかつパワフルなワインができあがる
といわれています)

ドミニク・ローランはネゴシアン、つまり畑を持たず買い葡萄でワインを
つくる製造者ですが、そのなかでもとくに信頼関係が深い農家からの葡萄
から造ったワインを、この黒ラベルにしているのだそうです。


実はかつて、ドミニク・ローランの通常キュベを利いた時は
「ん〜〜、なんか可もなく不可もなくだな〜〜」と、
いまいちインパクトを感じなかった亜樹。
でも、この黒ラベルには「オ?ちょっといいかも」という嗅覚が
働いて、つい2本も一気買いしてしまったのであります。
このラベルをみての勘というのは、意外と信用しているこのわたし、
期待半分、不安半分で黒ラベルにソムリエナイフをいれました。

さて……。



おおっ!うまいじゃないの!!
白ラベルより、断然こっちのほうがイイ!
ヴォーヌ・ロマネらしい力強い濃厚さ、コクがあって、香りに奥行きがあります。
まるで黒い果実のエキスのような、
まったりと滑らかなワインです。空けてから30分で飲みましたが、
すでに完成された味になっていて、非常に飲みやすい。

お値段は……ン、領収書を見ると8000円グランクリュ(特級畑)クラスの
お値段ですねえ、これは。ちと高いか……。

でも、かなり値段に見合った味わいが楽しめます。
ネットショップではレ・スショ黒ラベルは売り切れている
ことが多いですが、やはりこれだけ高くても需要の方が
勝っているグレイトなワインということでしょう。

神の雫(1) (モーニング KC)

神の雫(1) (モーニング KC)