サンテミリオンの古酒 つづき
いやいや、明日書くといって3日後になってしまいますた。
すいまえしぇん。
サンテミリオンの古酒、「シャトー・ガイヤール」試飲コメントの続きです。
抜栓してすぐは湿った土の匂いが気になっていたのですが、これを
やり過ごすとおいしくなる古酒というのは多い。亜樹もしばらく
様子を見ることにしました。
そして待つこと30分……。
グラスからずずっと飲んでみると、いやいや、よくなっていました。
これは、かなり上手に熟成した品質の高い酒です。
森の香り、プラムのエキスのような味わい、鉄分とミネラル──。
なんだか飲んでいるうちに、静かな森にたたずんでフィトンチット
を思い切り吸い込んでいるような、なんともいえず落ち着いた
気持ちになってきました。
うーん……。いい気分です。
82年といえば、ボルドーの歴史に残るグレイト・ビンテージ。
その年に生まれた良酒が、23年間蔵のなかで静かに熟成を重ね
いまここにある。
そう考えると、この酒の5680円はかなり「買い」だといえるでしょう。
さらなる情報を提供しようとパーカーさんの著作「ボルドー」や
ハヤカワ・ワイン・ハンドブックをめくってみましたが、
ガイヤールについての記述はありませんでした。このシャトー、
特級ではありますが、やはりマイナー蔵のようです。
だからこそ、熟成ワインがこの値段で買えるわけですね。
マイナー万歳!
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