サンテミリオンの古酒
仕事帰りにコンビニに寄って、ビールを買ってきました。かねてお気に入りの
「サントリー・モルツ・スーパープレミアム」です。ワインとまではいかない
が、独特の花のような芳香があり、フツーのビールより気品があります。
ずっと昔、サントリーの府中ビール工場でこのビールが誕生したときに取材
して、あまりの旨さに驚きました。これが缶で買えるようになって嬉しいな。
寝る前にちょっとだけ飲むには、缶ビールもいいですね。
さて昨夜は、ネットショップ「V」で見かけて、ちょっと面白そうなので
購入した82年サンテミリオンの古酒を利きました。
特級の「シャトー・ガイヤール」(5,695円)です。なんでも蔵出しとの
ことで、イギリスにいって印度にいって東南アジアを駆けめぐって
日本の倉庫をさらに転戦してきたような放浪ワインではありましぇん。
これら放浪ワインは、おおむね疲れ切っていて、劣化はしていない場合
でも、すでに「終わっている」 ということが、ままあります。
『北斗の拳』でいうところの「オマエはすでに死んでいる」ってヤツですか。アタタタ……。
脱線しました。そういうわけで82年はグレイト・ビンテージだし、
放浪ワインでもないということで、かなり期待していたわけです。
そして……1週間ほど休ませて(注:細かいオリが舞い上がっているためです。
ホントはあと2週間寝かせたいんですが、待ちきれなかったんですね。ハハ)
……、いざ抜栓。
コルクは新しく、明らかにリコルクです。リコルクを嫌う人もいますが、
亜樹はけっこう評価しています。蔵元がリコルクするってことは、
中身は死んでないってことなんですから。
コルクをぬいて、瓶からちょっとだけグラスにワインを注ぎます。
まず鼻を突いたのは湿った土、苔むした森の香りでした。
これらは、古酒独特のアロマともいえます。さ〜て、どうだろう。
頭の中で(いま五千円てことは、23年前は千円台だったってことか。
マイナーなドメーヌだし、とすると、あんま期待できないかなあ……?)
なんて情報が駆けめぐります。ちょっと不安な思いがよぎります。
……てなことで、このワインの味わいは、また明日。
きょうはとりあえず、おやすみなさい。ペコリ。
- 作者: オキモト・シュウ,亜樹直
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03/23
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