ボイド・カントナックについて、もう少し……


なんかすごい反響らしいですから、ボイド・カントナックにつきまして、もう少し語っちゃいます。
実はこのワイン、軽井沢の超人気レストランオーベルジュ・ド・プリマヴェーラのオーナー・シェフ、フランス料理界のプリンスこと小沼シェフとともに、新しくできた素晴らしいワイン・カーヴのテイスティングルーム(?)で、99と01を並べて試飲したんです。そうすると、やっぱりといいますか、99は平凡な出来。まあ、値段なりかな。最初からやや果実味に乏しく、時間をおくとグラスの中で徐々に骨格を失い、無駄なタンニン(おそらく樽からの)がエグ味として残ります。ところが01はまさに五大シャトー級。すばらしい果実味が最初から吹き上がり、一発で小沼さんもとりこになりました。そのくせ、時間をおいてもタレずに、むしろどんどん豊かになっていく。いや、じっさいオフビンの一級に匹敵するんじゃないでしょうか。これって、天・地・人の織りなす奇跡なのかなぁ。
マグレじゃないかって? いやいや、天・地はともかく人はマグレじゃないですよ。努力です。才能です。
それでは、マグレじゃないことを裏付けるような話をもう一つ。
小沼さんと比較試飲したとき、コルクをみてまた納得。
99はふかふか、01は固くしまったいいコルクでした。
とうぜん、締まったコルクのほうがワインの保存にはいいはず。
どうやらマグレではなさそうですね。
天・地・人。
ワインの世界も変わりつつあります。

みなさん、買うなら01以降がオススメです。



神の雫(1) (モーニング KC)

神の雫(1) (モーニング KC)

神の雫(2) (モーニング KC)

神の雫(2) (モーニング KC)

神の雫(3) (モーニング KC)

神の雫(3) (モーニング KC)